医学部 基礎医学病理学ⅠPathology I

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研究室HP

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病理診断は「機能の異常が形態に反映される」という理念に基づいているが、機能と形態・動態を繋ぐ分子機構は未だ明らかにされていない。本研究室では、疾患で見られる特異的な形態や動態に着目し、蛍光蛋白質や蛍光共鳴エネルギー移動(FRET; Förster resonance energy transfer)の原理を用いたバイオセンサーを活用し、生体における細胞の振る舞いをライブイメージングによって明らかにし、疾患を理解し新たな治療方法の基礎と作ることを目的としている。ここ数年は癌の浸潤・転移を担うのは癌細胞からなる細胞塊である、との仮説に基づき、培養細胞・マウスヒト検体をライブイメージングすることにより分子機構を明らかにしたいと考えている。具体的には、1)大腸癌の浸潤端で見られる低分化胞巣や簇出における蛋白質の発現パターンの解析や培養細胞を用いたそのモデル化、2)大腸癌の主たる転移先である肝臓での癌細胞の動態を2光子顕微鏡を用いて観察、3)大腸癌臨床検体から腺管を単離し試験管内で形態や動態を観察、を行っている。

お問い合わせ

TEL: 076-218-8117 / FAX: 076-286-6926 / Email: pathol1@kanazawa-med.ac.jp

所属者紹介

講座主任

  • 清川 悦子 Kiyokawa

助教

  • 藤岡 正喜

研究補助員

  • 中山 麻実
  • 水落 裕子

主な研究業績

部門別研究業績

  • Aikawa A., Fujita H., Kosaka T., Minato H., Kiyokawa E*.: Clinicopathological significance of heterogeneic ezrin expression in poorly differentiated clusters of colorectal cancers. Can Sci.: in press.
  • Hirata E., Kiyokawa E.: ERK activity imaging during migration of living cells in vitro and in vivo. Int J Mol Sci, 20(3): E679, 2019 [Review]
  • Hirata E., Ichikawa T.,(Co-fast authors) Horike S., Kiyokawa E.: Active K-RAS induces the coherent rotation of epithelial cells: A model for collective cell invasion in vitro. Can Sci.: 109(12), 4045-4055, 2018.
  • Takeda H., Kiyokawa E.:Activation of Erk in ileal epithelial cells engaged in ischemic-injury repair. Sci Rep, 7(1):16469, 2017
  • *Xu X., *Yoshizaki H.,(*First co-authors) Ishigaki Y., Kubo E., Minato H., Kiyokawa E.: Upregulation of multiple signaling pathways by Dock5 deletion in epithelial cells. Mol Vis.: 23: 1081-1092, 2017

主な外部研究資金

  • 科学研究費補助金 2017-19年度 基盤C 研究代表者(清川)
    「大腸癌先進部の細胞塊の代謝とリンパ管浸潤」
  • 科学研究費補助金 2016年度 挑戦的萌芽研究  研究代表者(清川)
    「マイクロキメリズムと癌化の検証」
  • 新学術領域研究(研究領域提案型)  上皮管腔組織形成 公募研究代表者(清川)
    2014-15年度「脈管内腺構造の回転と浸潤・転移」
    2012-13年度「類器官培養における癌浸潤モデルの構築と蛍光イメージング」